看板メニューは、季節のジュースとサンドと明美さん。/水屋珈琲

「水屋珈琲」は、姫路文学館・南館1階にあるミュージアムカフェ。明るく広々としていて、居心地がいい。イチオシは、パイナップルトーストセット。厚切り食パンに乗せたパイナップルととろけるチーズのマリアージュ。冷めにくい厚手のカップに注がれ珈琲は、酸味が少なく深い味わい。豊富なドリンクメニューのなかでも季節の生搾りフルーツジュースは、これをめあてに文学館を訪れる人もいるほど。夏場、おいしいブドウが手に入るときだけのブドウジュースを自分へのごほうびにすると決めて、暑い1日を乗り切ったこともある。

文学館で企画展が始まるたびに、今回のコラボメニューはどんなのかなぁとワクワクする。例えば、2020年夏に開催された「宮西達也Newワンダーランド展」では「あかいみソーダフロート」を飲んで絵本の中であかいみを食べる恐竜に変身し、「樋口一葉 その文学と生涯展では「雪の日のおしるこ」に添えられたしおりを読んで、一葉の師への想いにきゅんとした。

勝手に自慢したいのは、メニューだけじゃない。フロアー担当・髙島明美さんの記憶力お見事で1人ずつ、好き勝手にオーダーしても完璧に覚えていて、人数が増えても変わらない。オーダー復唱後、つい拍手してしまうほどである。ありがとうございましたという明美さんの声を背に、こころも体もパワーがチャージされたような気持ちになって文学館を後にするのは、私だけではないんじゃないかな。

 

2021年夏で、満5年。店名の由来は「向田邦子さんの随筆から…」とマスターの和雄さん。文学館のカフェらしいお話である。

水屋珈琲はこちら(「城の西まぐMAP」googleマップに飛びます)

 

 

 

 

◆「水屋珈琲」

姫路市山野井町84番地

http://www.himejibungakukan.jp/gaiyou/sisetu/cafe/

※営業時間や定休日など、詳細はHPでご確認ください