姫路文化教室前、一方通行の細い道を北へ渡りながら東を向くと、まっすぐ伸びた道の先に姫路城の西側を正面から見ることができる。横顔も素敵やな、と一人でにんまり。このまちに住んでる人は、みんなそれぞれにひそかなビューポイントがあるんだろうなと思う。
姫路文化教室の入口のドア越しに、展示されているお習字がよく見える。知っている子の作品があるかな、とつい立ち止まって中をのぞき込む。懐かしい。お絵画き教室に通っていた小学生の頃の記憶がよみがえる。先生は、ひげとベレー帽とメガネがトレードマークの板家久美さん。風邪気味の時、鼻をかんだ後のティッシュをのぞき込み、「お〜、鼻水の中にもいろんな色があるぞ!黄色に緑に…」と大声で話すような先生で、爆笑満載の教室だった。友達と過ごせるのも楽しくて、土曜の午後が待ち遠しかった。
今も、ギターやピアノ、お習字などいろんな教室が開かれている。いま通っている子どもたちも、楽しい時間を過ごしているんだろうな。
姫路文化教室はこちら(「城の西まぐMAP」googleマップに飛びます)
ライター:米谷尚子