第1回 ヒメジくるくる市 開催は前途多難

第1回ヒメジくるくる市開催秘話(ほんの一部)をここでご紹介
いざ、開催日(11月20日)をさらっと決めたものの、
実際はどうすればいいのか全く分らないままのスタート。

コアスタッフは7名。事務担当はうち1名。6名は別の本業と兼務。
このメンバー、それぞれの得意分野をもつ敏腕スタッフたちではありますが、
それぞれの個性が強くて、まとまらない。
けれども、それが当日に本領発揮に結び付くという不思議現象をこれまで起こしてきた
ベリーインポータントピープル(VIP)なのである。

当日に向けたスタッフたちの動きはこれだけ。

気になる課題を出し合う→解決への糸口を探す→決める→やっぱそれじゃあかん→他の方法を探す

すごくシンプルであるが、一つ一つの課題を、
知恵を出し合い、できる方法はないか?とあの手この手で模索する。
早く見つけた課題は、早く解決できるが、開催前日に「そういえば、・・・」って気づくこともある。

とにかく、ゴミを出さないというこのコンセプトがめちゃめちゃ難しいのだ。

今日一日ゴミを出さなかった人はいるだろうか?
それほど、ゴミは我々の暮らしにべったりとくっついているのである。
ずっと気を張り詰めていても、そーっとゴミが侵略してくるのだ。
「袋要らな・・」と言う隙も与えないレジの人。
「これよかったら」という丁寧に梱包された使わない贈り物。
もはや戦いである。

ここで、くるくるマルシェ準備段階で出た課題を少しご紹介。

課題)飲食提供はどうする?使い捨て容器のゴミは絶対に出したくない。
意見)マイ食器やマイカトラリーを持って来てもらおう。
課題)じゃあ、ふらっと来たお客さんは、食べられないということ?
マイ食器ない人には売れません。って断る?
意見)そういう人には、仕方ないから、紙皿でも提供したら?プラトレーよりもエコじゃない?
ネットでエコな紙皿って売ってるよ。お店の人に使ってもらったら?あ、めっちゃ高い!!
洗って繰り返し使えるプラスチックのお皿を買えるようにしたら?お皿屋さん。
そしたら、持って帰ってもらえるんじゃない?
でも、それだと会場内のゴミはなくなるけど、将来のプラスチックごみを生み出しているのでは?
会場からちょっと離れたところに闇市作ってさあ、高く食器売ろかあ。。
どうしても食べたい人は買うんじゃない?
⇒結局、会議の場では、これといったアイデアが出ずに終わる。

その後、インターネットでいろいろな環境マルシェを調べていて出てきたのが
「リユース食器」
割れにくい食器に、「エコ」とか「リユース」とか、
かわいいロゴマークが入っていて、環境を考えるツールとしても使える。

こ、こ、これやーーー!!
シンプルに考えると、つまり学校の食器と一緒。みんなの食器を洗って何度も使うってこと。

そうか、よく考えてみると、
使い捨て食器を使うことが特別扱い(よっぽどの時だけ)されるべきやん。
なのに、今の時代、洗って何回も使うことが、エライ、エコだねえと特別扱いされている。
習慣って怖い。

リユース食器を扱っている事務所は、
姫路市内にない、
播磨地域内にない、
兵庫県内にあった!尼崎市内にあるけれど、近隣市町村にしか貸出していない。
姫路は圏外、残念。
もはや、無理なのではないかと絶望。

は!もしや!
県外でも、宅配便で送ってくれたりしたりなんて?って
ダメもとで、吹田市のリサイクルセンターのサイトを見てみると、
大阪府以外の県にも送れますと書いてあるではありませんか!!
しかも、ここのリサイクルセンターの愛称が「くるくるプラザ」
ネーミングセンスが「ヒメジくるくる市」と一緒や!ここしかない!

問い合わせたところ、姫路にも送ってもらえるし、
11月20日は大きなイベント予約が入っていないから、利用可能とのことで、
一件落着した。

ただ、一つ懸念があった。
姫路市民に受け入れられるのか?ということ。

リユース食器ってなんやねん?
保健所食品衛生の担当者がアウトっていうかも?
そんなことを考えつつ、保健所へ問い合わせた。

「ああ、常識の範囲内ならいいですよーー。洗って使うんですよねー。いんじゃないですか?」
あっさりOKが出たのだった。

マイ食器を持って来てもらうことを来場者に何度も告知し、
持って来ていない人にはリユース食器をデポジット制で使ってもらう。
そう決まった。

これは、主催者にはもちろん、出店者さんにもメリットがあるのだ。
使い捨て容器を買う必要がない。経費削減になる。
そして、食器を持ってきたら、ついつい、そこにお料理を入れたくなる人間の心理を
うまく使っているのである。

結果として、売り上げにもつながった。
Thank you! マイ食器持参!!